[環境] 5.環境破壊とヤマヨモギ

 水、土、そして植物による地球の緑の覆いは地球の動物の生活を支える世界を作り上げる。しかし現代の人類はめったに、自分たちが毎日頼っている食糧を太陽エネルギーを利用して作り出している植物無しでは存在していられないという事実を思い出さない。我々の植物に対する態度は非情に思いやりのないものである。もし植物に即座の用途を見い出せば、我々は植物を大切に扱うだろう。どんな理由でも我々がその存在を厄介なものだとか単なる無関心な問題であると認識してしまえば、植物を一気に破滅させてしまうだろう。多種多様な植物は我々の狭い見識によって、単に偶然それが違う場所に違う時期に現れたからといって破滅させられ、それだけでなくまた他の植物はただ単に不必要な植物の隣に現れたからという理由だけで破滅させられる。

 地球の植生は、植物と地球、植物と他の植物、植物と動物のような、緊密で不可欠な関係のある生命網の一部なのだ。

 時々我々はその関係を妨害せざるをえない時があるが、そうするときは思慮深く、我々が時空を越えて被るかもしれない結果に最大限の配慮をしなくてはならない。しかしそのような謙遜は、使用目的を展開したり販売で急上昇したりして景気付いた除草剤の生産の今日の働きには一切見られない。

 我々の不注意が景色を損なわせている最も悲劇的な例の一つは、ヤマヨモギを破滅させて牧草地に変えようとする大規模な運動が起こっている、アメリカ西部のヤマヨモギ族生地帯に見ることができる。もしその運動が公表される必要があり、それに関わる人々が歴史的感覚と景色の意味を与えられる必要があるなら、それ(悲劇的な一例)はこれ(ヤマヨモギの破滅)である。ここでは自然の景色はそれを作り上げた影響力の相互作用をよく表している。その景色が何故今ある姿なのか、何故その完全無傷な状態を保たなければならないのかという内容の書いてある本の開いているページのように、それは我々の目前に広がっている。しかしそのページは未だに読まれていないままだ。

 ヤマヨモギ族生地帯は、数百万年前のロッキー山脈の大規模な隆起によって誕生した、西部の高原とその上にそびえる山々の低い斜面にある。そこは気候が極端に厳しい場所である:長い冬には猛吹雪が山から吹きつけて平原の上に雪が深く積もり、夏にはわずかな雨によってのみその暑さが和らげられ、干ばつは土壌を深く痛めつけ、乾燥した風は葉や茎から水蒸気を奪っていく。

 景色が発展するにつれ、植物が標高の高い風の吹く土地の植民地化(独占)を試みた試行錯誤の長い時代があったはずである。そして次から次へと失敗したに違いない。ついには一つの植物の種類が生き残るのに必要な全ての性質を兼ね備えて発展した。ヤマヨモギ−低く成長する低木の木−はその山の斜面、平原に自らの居場所を構え続けられ、その灰色の葉の内側に泥棒のような風をも全くものともしないだけの水蒸気を保持できた。それは偶然ではなく、それどころか自然による長い期間にわたる実験の結果がヤマヨモギの族生地帯になったのだ。

 ダウンロード 

uplift_5.pdf PDFを表示し印刷すればファイルをダウンロードしなくてもすぐに印刷できます 26.1KB
uplift_5.zip メモ帳(.txt)とワード(.doc)とPDF(.pdf)のファイルのセットです 24.6KB

 携帯サイト 

携帯サイトからも和訳を見ることが出来ます。
ブックマークしておくと、授業中などのピンチ時に活躍します。
以下のQRコードで訳を載せているページに直接ジャンプできます。
QRコードを読み取れない機種をお持ちの方は、携帯サイトトップより順にお進み下さい。


Copyright (C) 2010 Manager ROLLY. All Rights Reserved.