[社会] 10.アジアとアメリカにおける家族関係の違い

 家族の関係はアメリカ・アジア間において、いくつかの顕著な点で異なっている。日本で当たり前に思われている風習が、平均的なアメリカ人にとっては「タブー」とみなされることもある。

 最も良い例えが、同じ家族のいくつかの世代が同じ屋根の下で暮らすことである。子供たちは小さい頃から自力で生活するように教えられる。結果、例えばもし子供たちが30代になって両親と同居していれば、それは「奇妙である」とみなされることになるのだ。

 もし年老いた両親が病気になったり一人で生きていけなくなったりしても、子供たちはいつもその責任をとるというわけではない。実際、頻繁に年配の人たちは「老人ホーム」や「療養施設」に入れられる。そういった施設は利用者の世話をするように金を支払われており、そのおかげで子供たちが個々の生き方を続けられるのである。このシステムは残酷なように聞こえるが、それは住民の大きなまとまりにおいては普通の風習だとみなされているのだ。

 プライバシーは家族の環境において非常に重要な基準である。家族のメンバーは、家が設計可能なら別々の部屋を持つことになる。部屋を共有することは最高の居住環境だとはみなされない。

 兄弟の関係についてもアジアとは異なっている。特に若者にとって、子守りは辛い仕事であるとされる。ほとんどの若者は、弟や妹を「見て」いなくてはならないとなると強く抵抗する。子供たちを監視するために外からベビーシッターを雇ってくるのは普通のことなのだ。

 これで、アメリカの家族がアジアのそれ(家族)と同じように「密接に(関わって)」生活しているわけではないということが明確になるはずだ。独立の必要性が非常に強いのである。これは良くも悪くもなく、正しくも間違ってもいない。それはただそういうものなのだ。

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