諏訪湖(長野県諏訪市)1日目

実施年月日 2007年3月19(月)~20日(火)
総走行距離 160km(1日目75km・2日目85km)
参加者 管理人(=rolly)・アシスタント(=yuch)・J.M氏(=lego)
目的 (1) 諏訪湖を見たかった。
(2)地元にも流れる天竜川の水源まで行きたかった。
(3) 事実上初となる泊りがけ旅行に挑戦したかった。


※以降、参加者各人の名前表記を、格好の都合上以下のように置換します。
  管理人=rolly アシスタント=yuch J.M氏=lego
  なお、この旅行記の執筆者は管理人ことrollyですが、文章は客観的視点から書かれております。

決行日は2007年3月19日(月)~20日(火)
集合場所は喬木の北端に位置する川に架かる橋の袂にある店、むっく。
朝5時31分の集合であった。
何故中途半端な時間か。
それは前回の伊那旅行に原因がある。
伊那旅行で側溝に突っ込んで歯を脱臼したrollyは、それ以来六耀を気にするようになり、ジンクスも考え始めたのだ。
というのも、側溝に突っ込んだ日は赤口であり、その日の集合は朝5時30分だったのだ。
そういうわけで、今回の決行日の六耀は友引と先負
集合時間もrollyの激しい主張で1分ずらしたわけだ。

さてその集合時間に時間通りに来たのはyuchとrollyのみ。
yuchは数分早く到着、rollyは電波時計で±10秒の誤差範囲内でほぼぴったりに到着した。
ちょっと待っているとようやくlegoがやって来た。
遅れること5分ほどである。

遅れてやってきたlego

全員到着したところでそれぞれ出発の記念撮影。
ちなみに自転車は右からyuch、rolly、legoのものである。

記念撮影    ぶれたのでフラッシュをたいてみる

出発の前に隊列を組むことにした。
ジャンケンで勝ったヤツが先頭、以下勝った順。
休憩ごとにローテーションで進むこととし、最初はlego⇒yuch⇒rollyの順で行くこととなった。

まずは隣村にあるコンビニを目標にスタート。
最初からハイスピードで飛ばしては後が持たないので、平均20km/h以下を目安に進んだ。
広域農道をしばらく行くとコンビニに到着。
rollyはここで飲料を購入。
再出発してひたすら広域農道を北へと進んでいく。
天竜川の堤防に突き当たって東へ向き、万年橋を越える。
万年橋を越えて少し行ったところに神社を発見
思いつきで参詣することとなった。

神社参詣後

竜洋町のときのように車の少ない道を行くわけでもなく、伊那の時のように短い距離でもないので、
諏訪に到着するまでに事故を起こす可能性は大いにある。
実際事故を起こしたのがrollyである。
しっかりと安全祈願をし、出発した。

すぐに国道153号線に出た。
この道は丘の上までひたすらゆったりとした登りとなっている。
こんなところで体力を消耗したくはない。
そこで、前回も利用した道を利用することにした。
半分人の家の庭を通っているような気もしないでもないが、その先に踏切があるなら問題はないだろう。
山道のような道の先にある踏切を渡り、車の通らない道に出た。
ここを自転車を押して登り切り、線路を越えて再び国道と併走する形となる。
しかし途中で追い越しざまに会釈していった、車の中の彼は一体誰なのだろうか…
さて、道なりに進んでいくとそのうちに伊那大島駅に到着した。
この時点で出発からおよそ1時間経過していた。

伊那大島駅前で休憩

ここからは写真の右方にある坂を登り、病院の隣を抜けてひたすらまっすぐ北西方向へ進む道を行くことになる。
坂を上った先にあるまっすぐな道はかなり辛い道である。
緩やかな上りが1kmほど続くのだ。
なんとかその道を抜け、分かれ道を何回かかわしているうちに広域農道に出た
片桐松川を越え、松川北小の西、松川高校の西を通っていくと、三州街道と交わる交差点に出た。
その手前にあるセブンイレブンで朝食を買う事にした。
この頃になると、危惧していた北風が強く吹き始めた
順番を入れ替えて再出発すると、間もなく飯島町に入った。
日向沢川を越え、道の駅「花の里いいじま」の横を過ぎると、見覚えのある光景が見えてきた
下り坂だ。
そう、yuchが以前の伊那旅行で61km/hを出してカードレールを越え、その先の茂みに突っ込んだ坂である。
今回は予め50km/hを越えないように言い合わせてあった。
ゆっくり、ゆっくりと加速し、40数km/hまで出して現場を無事に通過。
与田切川にかかる橋を越えた先にあるキャンプ場の入り口で朝食をとることとなった。

朝食をとった場所

この写真の撮影時刻は7時48分であった。
ちなみに映っているのはyuchである。
寒さに震えながら時間をかけて朝食をとり、再出発となった。
キャンプ場を出た先にあるのは上り坂だ。
谷を越えているのだから、下り坂の次は上り坂が来ることは当たり前である。
だが、この上り坂はただの上り坂ではない
そう、rollyが以前の伊那旅行で酸欠でふらついた挙句、上りにしてはかなりの速度で側溝に突っ込んだ坂である。
あの事故のおかげで、歯を脱臼するという稀に見る怪我を負ったrollyにとっては魔の坂なのだ。
ここは特別に降りて自転車を押しながら登る事にした。
他の坂では側溝から数メートルの距離を置くことにしている。

事故現場付近

事故現場だったと思われる場所には何故か赤いコーンが立っていた。
二度と同じ事故を起こさないようにとの警告のように見えた。

坂を上りきったところからはひたすら真っ直ぐに進むことになる。
あまりに長い直線で何があったかという細かいことは忘れてしまったため、中田切川を越えて駒ヶ根市に入るあたりまで割愛させていただく。
駒ヶ根市に入ってすぐのことである。
その時は lego⇒yuch⇒rolly という順番で走っていた。
歩道の脇にあったエネオスから車が出てきそうな状況下、legoが出てきそうな様子の車との衝突を避けるために急停車した
続いて走っていたyuchは、ぶつからないように止まりながら前輪だけを避けて停車した。
だが車間距離を開けずにすぐ後ろを走っていたrolly車は、気付かずyuch車とまともに衝突してしまったのだ。
rollyは上手いこと前に跳んで被害を被らずに済み、自転車も特に壊れた様子はなかった。
その時はそう思ったのだ。
車を案内していた店員に「大丈夫ですか」と聞かれたが、交通の邪魔にもなるので「大丈夫です」と答えてさっさと走り去ることにした。
しばらく走った頃である。
rollyはrolly車についているスピードメーターが動いていないことに気付いた。
たまに接触不良で動いていないことがあるので、今回もそれかと思って本体をセットしなおしてみた。
だが動かない。
さすがにおかしいと思ってyuchを呼び、気づかず走っていたlegoにもしばらく先で止まってもらい、状況を確認した。
すぐにlegoが「磁石は?」と尋ねた。
rollyは「磁石ならここに…」と、本来磁石があるべき場所を指すが、そこには磁石が無かったのだ。
自転車のスピードメーターは電磁誘導を利用している。
タイヤを支えている棒に装着したセンサー(電磁石)がタイヤに装着した永久磁石に反応する仕組みになっている。
ハンドル部分についている本体はその結果を処理し、スピードを始め、距離、時間、平均時速などの情報をリアルタイムに提供するのだ。
さて、磁石が無くなった原因はすぐに思い当たった。
先ほどの衝突である。
あの衝突の弾みで磁石は外れてしまったようだ。
legoが代替となる磁石を取り付けることを提案したが、結局3人でエネオスまで戻って探すことにした。
エネオスまではかなりの距離があった。
だいたい1.5kmくらいだろうか。
事故現場に真っ先に到着したのはrollyであった。
自転車の上から見回すと、まさに衝突した場所にそれらしきものを発見できた
よくよく見ると一部壊れているようであったが、あとから来たlegoの同型磁石と照合させて再装着した。
タイヤを回して動作を確認。
無事に動いたので出発することにした。
つまらないところで無駄な距離を走ってしまった。

しばらく進むと、駒ヶ根ICへのアクセス道路にぶつかった。
このあたりで休憩をとることにし、少し先のTSUTAYAで停車した。

停車    駒ヶ岳とか    先の道

この時点での時刻は9時20分である。
出発から3時間40分で30km近く走ったことになる。
かなりゆっくりとしたペースで、なんとか体力を温存させることに成功しているようである。
TSUTAYAを後にするとすぐに大田切川を越えた。
これで宮田村に入ったことになる。
ここからは緩い下り坂が続いていたような記憶がある。
しばらく特筆すべきことが起きなかったので割愛させていただき、時は伊那市に入ってしばらくの頃である。
伊那西高の西を通り過ぎた頃であっただろうか、こんな看板を見つけた。

りあろく   来た方角

上手い看板だ。
人目を惹くことに成功している。
ちなみにこの時点での時刻は10時7分であった。

さらにしばらく進んでいくと、遂にひとつの通過点且つ目標点であった小黒川橋に到着した。
この付近の様子は出発日前日の「春の高校駅伝」のテレビ中継で見ていたので、それなりに分かっていた。
小黒川橋を渡ると、今まで走ってきた広域農道を離れることになる。
このあたりで休憩することにしていたが、川の右岸には別段休めるような場所が無いので渡ることにした。
対岸に渡ってすぐ見えた小さな交差点で休憩することとなった。
この頃、rollyはサドルとの摩擦で尻に痛みを感じ始めていた。

小黒川橋と中央アルプス   休憩場所

進む道(箕輪町方面)   伊那市街地方面

短時間で休憩を終え、再出発した。
この時、後に起こるハードな展開を予想する由などなかった…。
出発するとすぐ、伊那市総合運動場の西を通り過ぎ、小沢川を越えるための谷を下る坂に入った。
下り終えたところにある荒井橋を渡ると、目の前にはこれから登るべき山が現れた。
道は右方向(東)に向かってこの標高差をゆっくりと越えることになる。
が、この道は如何せん遠回りになるのだ。
坂を上る前の時点で向いているまさにその方角に、坂の先の道が続いているからだ。
坂を選ぶことは迂回することと同じだ、そう考えている矢先に見えたのがコレだ。

何事も挑戦だ

1段目:約20度
2段目:約40度
3段目:約60度
モノは何なのか全くわからない
だがその時の3人にとっては道に見えた
他に理由は無い。
だから登った…。

しかしこれ、さすがに無理がある
2段目までは踏ん張って何とか登れるが、3段目の傾斜は容易ではない
途中で木の障害もある。
そこで、2段目と3段目の境から右側の下に見えた、上まで続く階段を使うことにした。
150cmほどの段差だが、まず自転車を下ろし、続いて自らが降りる形で階段へ到達。
狭くきつい階段を、かなりの体力を使って登りきることになった。

担いで登るyuch

登ったところにある細い道までたどり着くと、北側には標高差10mほどのさらなる傾斜があった。
legoが登って下見をしてきたところ、「南沢尻」という交差点が見えたという。
どうやら正しい道を選択したらしい。
まさしくそれが目指していた交差点だったのだ。
道と傾斜の間には柵があったため、まずは荷物を上に上げ、自転車を持ち上げて越えることにした。
越えたところにあったのは畑。
多少悪い気もしたが、この時期に種を植え付けてあるとは考えにくいし、畦を通って回り道をする気にならなかったのでそのまま横切って通過。
坂を上って交差点に着いた。

靴の中に入った土砂を払い出して再出発した。
すぐに現れた上伊那農業高校。
下伊那農業高校は「下農(しものう)」と略すのに、こっちは「上農(じょうのう)」と略すのはどうしてかと考えながら進む。
伊那ICのアクセス道路を越え、そういえばここは「伊那IC」なのに南箕輪村だったけかと気付く。
どうやら先ほどの山道を越えたあたりで越境していたらしい。
しばらく進み、役場の上あたりで休憩することにした。

まだ元気   来た道   役場方面

この時点での時刻は11時15分。
あの山道で無駄な時間を過ごし、無駄な体力も使ったのでさすがに腹が減ってきた
rollyは「腹が減っていた方が飯のためにやる気が出る」と考えたが、yuchが「腹が減ったら動けないだろ」と言い、
結局道沿いのコンビニを探して昼食をする運びとなった。

いつの間にか箕輪町に入った頃、サークルKを発見した。
ここで昼食決定。
rollyはこのコンビニで最悪の経験をすることとなる。
rollyが昼食として購入したものは「ごまネギうどん」と「イチゴジャムパン」だった(名称は曖昧)。
レジでの会計を済ませているとき、店員がうどんを指して「温めますか?」と尋ねてきた。
外で熱い物を食べるよりは冷たいほうがいいと考え、「結構です」と答えた。
…これが運命だった。
コンビニの外で開封して愕然
ウドンのつけダレが固形状になっているのだ。
どうやら加熱しないとタレにならないらしい。
タレがなければうどんは解れず、仕方なく固形のタレと共に固まったうどんを食べる。
まずい。
めちゃくちゃまずい
こんなもの二度と買うかという思いで無味で生のネギと混ぜ合わせて食す。
店員も店員だ。
食べるなら加熱が必要だということくらい言え。
あまりのまずさに残った固形ダレは放置。
ジャムパンを食べている間に融けていた。
だが飲む気にもならなかったので店舗後ろに捨てた。
皆さんも気をつけましょう。

昼食場所 中央アルプス 市街地方面

腹を満たした3人は再出発した。
とりあえずは辰野町を目指して進むことにした。
走り始めてすぐ、中央自動車道と立体交差する場所に着いた。

←上り 下り→   進んでいく道

この時点での時刻は12時37分。
北風に悩まされながらさらに先へと進んでいくと、ついに国道153号線と合流するための右折路に着いた。
早速右折し、一段と交通量の多い153号線へ出た。
すぐに伊北ICが見え、そこで辰野町入りとなった。
さらにずっと北へ進んでいき、坂道を下りながら線路と併走、落ち着いたあたりで「新町」の信号を見つけた。
この交差点を右折することで目の前にある丘を登ることを避けることが出来る。
その先2つ目の信号で、先ほどの153号線から「宮本」で右折した道と交わる。
ここを右折し、水分を補給したいというlegoのために地図上で見つけたサークルKまで行くことになった。
が、サークルKは潰れていた…
ぶーぶー文句を言うlegoを引き連れ、偶然見つけた「デリシア」に入った。
尻の痛みが増していたrollyは隣の「しまむら」にクッションを探しに行き、残りの2人はデリシアへ行った。
しまむらに入ったrollyは500円ほどのクッションを見つけたが、尻の痛み如きに500円も払うのは癪なので買うのはやめた。
一方legoは1本100円の某有名スポーツ飲料を発見し、嬉々として購入した。

デリシアの風景

トイレ休憩の後再出発。
デリシアを出て左折し、横川川を越えて線路を越え、八十二銀行が見えたところで右折、天竜川を越える。
セブンイレブンが目印の「平出」交差点。
ここを左折すれば、県道14号線で岡谷市まで一直線である。
だがこの道が酷かった
歩道は無いか、あっても狭いような環境だ。
しかもこの道を大型トラックがブンブン通るのだ。
県はこんな危険な道を放置していて平気なのだろうか。
こんな道だというのに、左折してすぐにあった看板をみて更に驚いた。
「岡谷 11km」
…こんな危険な道を11kmも走るのか。
とは言え、他に道は無いのでここを行く以外にない。
若干上りのように感じる道を、ただ我武者羅に走る。
中央本線の上を越えてしばらく走った頃、遂にこの看板を見ることが出来た

緑と湖のまち 岡谷市

歩道環境の劣悪さは上の写真を御覧頂ければ分かるだろう。
ここでの時刻は13時43分。
ここまでおよそ70km走っている。
岡谷市に入るとすぐに、もう一度中央本線と交差することになった。
ここでの曖昧な記憶が、翌日悲劇をもたらすことなど考えもしないのだが…。
更に進んでいくと、「川岸駅」が見えてきた。
そのすぐ先でまた中央本線と交差し、もう少し先で天竜川を渡った。
このあたりから市街地のような雰囲気が漂い始めた。
少し行くと、川岸小学校が左に見えた。
ここからは敢えて14号線を行かないことで距離を短縮するよう計画していた。
小学校の横で右折し、再び天竜川を渡る。
あとは道なりに天竜川に沿いながら進むのみだ。
これで釜口水門(天竜川の始まり)に着く。
少し進んだあたりで塩尻方面からの中央本線が見えた。
このあたりの線路構成は複雑で、先ほどまでの線路は中央本線に飯田線が乗り入れている形になっているようだ。
気になった方は自ら調べていただきたい。

中央本線の高架   車上より激写

高架を潜った   見えてきた岡谷JCT

上の写真の場所から4分もしないうちにジャンクションの下に着いた。
この建造物の壮大さは写真では伝わらないことだろう。

岡谷JCTを見上げる   岡谷JCTと中央本線

そこから7分と経たないうちにようやく釜口水門へ到着した
ここへ到着することはすなわち、天竜川の源へたどり着いたことであり、諏訪湖へたどり着いたことである。
つまり、目的の一部を達成したことになる。
最終的な目的は、諏訪湖一周後、無事帰還することであるので、これは飽くまで目標の一部に過ぎないのだが。

見えた   水門前   水門全体

水門の近くの公園に停車し、しばらく休むことにした。
水門からは諏訪湖がよく見渡せた

下諏訪町方面   これから通っていく側

遠くに望める八ヶ岳   記念撮影

さて、ここはまだ諏訪湖の端、入り口だ。
宿泊先のホテルへと向かわなくてはならない。
宿は「諏訪レイクサイドホテル」、朝食付き・入湯税込みで一人3550円という破格値だ。
そのホテルまではひたすら湖岸の道を行くことになる。
諏訪湖岸は非常によく整備されており、先ほどまでの道とは比べ物にならないほどである。
この頃には北風が北西の風に変わってきていて、ちょうど追い風となって快適だった。
しばらく走り、諏訪湖最南部を90度直角に左折。
ウダウダと走り、原田泰治美術館を左に見ながら更に行ったころ、ようやくホテルに到着した
名前の通り、本当に湖岸に立っていた。
途中の事故などによるキャンセル料の発生を考慮に入れて予約は入れてなかったので、早速フロントで空き部屋の確認。
着いたのがちょうどチェックイン開始時刻に近かったので空き部屋はあり、すぐにチェックインした。
自転車はホテルの前に置いておくように言われたので、聊かの不安を覚えながら3台連結で駐輪した。

部屋は9階の部屋で、10階がレストランなので事実上最上階の部屋だった。
部屋からは近くにある高島城が見えた。

部屋の中  

この時点での時刻、16時33分。
部屋ではlegoがベッドで爆睡、yuchがひたすら携帯を弄っていた。
見たとおり奥はlegoのベッド、その横がrolly、カメラの後ろにあるのがyuchのベッドだ。
部屋の設備は良く、冷蔵庫は勿論のこと、電気ポットや時計、置いてあったテレビは液晶だった。
アメニティも充実していて、茶、菓子、浴衣に半纏、タオル2枚、歯ブラシとシャワーキャップ、ティッシュがあった。
置いてあったテーブルがトリプル部屋にしては小さく、ベッドが少し硬かったのが気になったくらいで、
スタッフの接客態度もとても良く、あの値段でこのサービスは正直驚きであった。
大学入試の際にrollyが泊まった、ここより少し高めの都市部のホテルと比べて劣らないか、寧ろそれより高いレベルだ。
諏訪湖に出かけた際は是非もう一度ここに泊まりたいと思えた。

よーく見ると高島城が   諏訪IC方面

さて微妙な時間に着いてしまったため、夕食までの時間が暇になってしまった。
体力は残っているが、筋肉が持たないので外に出る気は無かった。
しばらく時間を潰して午後6時になった。
強風が吹きつける中外に出てみたものの、部屋から見えて目星をつけていたラーメン屋は「準備中」
他に飲食店など知るわけがなく、仕方なく戻ってフロントで尋ねてみた。
この時に出てきた女性スタッフの応対がビミョー、というか一般的でなかった感じがした。
そのスタッフは一枚のチラシ(諏訪市観光協会 飲食店マップ)を出し、何を思ったか上諏訪駅近くの中華料理店を紹介した。
ちなみに上諏訪駅は相当遠い
「ホテルの近くにはあまり飲食店が無いんですよねー」とか言っていたが、何故チラシ上で近くにあった4件の飲食店を紹介しないのだろうか。
埒があきそうになかったので適当に会話を切り上げ、そのチラシを頼りに検討することにした。
どうやら隣に「RAKO華乃井ホテル」というホテルがあるらしいのだが、その中に「中華料理 華林」というレストランがあるようだ。
ホテルの中のレストランへ行くのは滅多にないことなので、仕組みは良く分からないのだが、
多分紹介されているくらいなんだから外部の人間でも利用できるのだろうと考えた。
そこに決定し、強風の中そのホテルへと向かった。
高そうな雰囲気に少しビビったが、意を決して突入。
もう戻れない。
水とメニューを出され、普通程度の値段にホッとして早速注文。

料理待ち  

しばらくしてやってきた料理を楽しんだ後、清算してそそくさとその場を後にした。
帰りがけにはコンビニに寄り、適当なツマミをそれぞれ買い、yuchは奮発して「人生ゲーム」を買った
ホテルに帰った頃、rollyは持病の花粉症の症状に大いに悩まされ始めた。
このホテルには大浴場がついているそうで、風呂はそこで入ることになったが、とりあえずその前に人生ゲームを1回することにした。
ポケットタイプの人生ゲームは駒や金、保険証や株券が非常に小さく、まずそれを点線で切って作る作業に時間がかかった。
1ゲーム目の結果は、1位rolly、2位yuch、3位lego だったと記憶している。
ゲーム終了後、早速風呂へ行くことにした。

風呂はホテルの規模並みの広さで、露天はなかったもののサウナが付いていた。
サウナ内部からはガラス越しにテレビが見られるようになっていて、退屈はしないようである。
中の温度は100℃近かった。
30分ほど入って風呂を出た。
rollyとlegoたちは途中で分かれて部屋に戻ったわけだが、rollyがCCレモンを買って帰る頃にはテーブルの上に「●結」があった。
legoとyuchのものらしい。

さて人生ゲーム2ゲーム目。
盤を裏返し、ワールドステージで遊ぶことにした。
この頃になるとrollyの花粉症の症状がピークを向かえ、ゲームをするのがやっとだった。
さすがに1日風を受けていただけあって、相当な量の花粉を吸い込んだようだ。
そういうわけで、2ゲーム目の結果は記憶に無い。

人生ゲームが終わるとそろそろ寝る時間になっていた。
それぞれ歯を磨いた後就寝。
3人ともすぐに眠りについた…。

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