[環境] 3.大気汚染

 何ヶ月か前、公害の一般的課題の調査中、私は私自身が人生全体を通して、共通でよく知られている−そして極めて重要な−もの、大気についてどれほど馬鹿であったかと認識した。

 私が無知であったことは、「新鮮な空気」というものは無限に利用可能であると常に思っていたことである。私は汚れた空気は何らかの方法で成層圏へと逃れ、新しい空気は入り続けているものと想像していた−パーティーの後に窓を開けるようになるものだと。

 このことはもちろん本当ではないし、あなたは世間並みの教育を受けた成人男性なら、これは当然のこととして知っているだろうと想像するだろう。真実であることは我々が地球と呼ばれる一種の宇宙船に住んでいることであり、我々にとって限られた量の空気のみが永遠に利用可能なものであるということだ。

 我々の宇宙船の「壁」は約7マイル(約11.2km)の厚さの「対流圏」と呼ばれるものを囲んでいる。これが我々の利用可能な空気の全てである。我々はこれを何度も何度も、ちょうど地球の一生のための部屋に封じ込まれたように、無限に使用しなくてはならない。

 新鮮な空気は一切入って来なくて、汚染された空気は一切逃げていかない。さらに、一切の汚物や毒物は撲滅されない(存在を一掃されない)−それらは違った形で大気中に留まったり、「微粒子」として地球上に留まったりする。そして我々がさらに物を燃やせば燃やすほど、さらに良い空気と悪い空気を入れ替えてしまうことになる。

 一旦汚染してしまうと、地球を取り囲んでいるこの薄い空気の層は二度と清浄化できなくなる。我々は物質を綺麗にでき、水でさえ綺麗にできるが、大気は綺麗に出来ないのだ。汚物や毒物の行き場所は他に何処にもない−我々の作り出している淀んだ有害な大気は、対流圏の窓を開けて排除できないのである。

 恐らく6年生以上の子供は皆このことを知っているだろう;だが私は100人の大人の中には1人くらいしか、その基本的な自然科学の現実に気付いている者がいないのではないかと疑っている。私が想像したように、風は大気中にあるガスやその他のものを運び去り、太陽系の彼方へと持ち出して新鮮な空気と換えてくれると、我々ほとんどが想像する。

 アメリカはそれ一国で工場、暖房システム、自動車、そして飛行機や発電所、公共施設などから1億3000万トンもの汚染物質を大気に排出している。恐ろしいことは病気や死亡、それらの原因となることの衰退や堕落ではなく、これが取り消しできない過程であるという事実だ。大気は現状以上に綺麗になることはない。

 そしてこれは何故予防策−即時に、激烈で将来にわたるもの−が唯一の我々の未来への望みであるのか、ということである。我々はしてきたことを無効にすることはできない。産業革命前の清潔な状態まで大気を回復させることはできない。しかし、我々は宇宙船が自らの不潔な排出物によって窒息してしまう前に、汚染を中止させることが出来るし、そうしなくてはならないのだ。

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